不動産屋たちのココだけのハナシ
不動産屋たちがお届けする「ココだけのハナシ」。 知ってると得する話や、知られざる裏話など、様々なエピソードを綴っていきます!
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Author:不動産屋たちのココだけのハナシ
「不動産屋たち」のご紹介
・ジタバタ男
 文字通りいつもジタバタしてます。
 何を?それは内緒です(笑)
・夜旦那
 言っておきますが「夜の旦那さん」
 ではありません(笑)
・パトラッシュ
 名前の由来はその風貌からではなく
 私生活から。・・・どんな(笑)?
・壁男(かべお)
 異色の経歴が異色のネーミングに。
 たかが壁、されど壁(笑)
・おバカおぅじ
 事務局長兼おバカ盛り上げ役担当。
 得意技は「言いっ放し」(笑)



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先往くものとして
この仕事をしていると、実に多くのお客様、様々なお部屋探しに遭遇します。

先日、初めての一人暮らしでお部屋探しの相談に来られた女の子。
年齢は19歳、まだ高校生と言われても信じてしまいそうな幼さを残す彼女は、部屋探し自体が初めての経験で分からないコトだらけ。

若さの特権でしょう、思いつくままの質問をストレートにズバズバと浴びせ、分からないなりにも一生懸命考えている様は、元気さの中にも頼りなさが見え隠れする、見ていて微笑ましくなる光景でした。

「フツー、家賃ってどのくらいで探すもんなんですか?」

一般的に住居費は収入の3分の1以内が安全ラインなどと言われているものの、それも収入によりけりなので、逆にどのくらいの収入があるのかを聞き返してみると…

「今は専門(学校)行きながらのバイトなので12〜3万くらいだけど、もう専門やめるんで20万くらいはバイトできると思います」

そっかぁ、専門やめちゃうんだ?
せっかく入ったのにもったいない気もするけど、親は何て言ってるの?
ヤンワリ聞いた質問への返答は、

「やめるなら家を出てけ!って…」

そっかぁ、それでの一人暮しなんだ〜。

って、そうじゃないだろ…(;−_−
現実問題、彼女は19歳で未成年なので、契約等の法律行為をする際には親権者の同意が必要となります。
しかし聞いた状況では同意など得られる雰囲気じゃありませんし、そもそも連帯保証人にもなってもらえないのであれば契約はまず無理でしょう。

というよりも。

そんな法的にどうとかではなく、親の言う「家を出てけ!」は明らかに専門学校を辞めさせない為のシバリであるにも関わらず、まさに『親の心、子知らず』で、彼女としては専門学校をやめたい→やめたら家を出される→初めてのお部屋探し、と親の想いも分からずに飛び出そうとしている訳です。

そこで、連帯保証人がいなければお部屋は契約できませんよ?と言ってみたトコロ、

「だって、保証料とか払えば大丈夫みたいなのがあるって聞いたんだけど…」

なるほど。
その辺の下調べをしてるってコトは、かなり出る気満々なのね。

さて、ど〜する、俺!?

いや、ど〜する!?じゃなくて、そんなもん決まってます。

アナタが真剣に専門やめたい、家を出たいと思うなら、その真剣な想いで親を説得しなさい。
もし、アナタのコトを大切に想う親の気持ちを無視して家を出るというなら、私は部屋を探さないし、他の不動産屋で探して家を出るなら、この先どんなに困っても絶対に親には泣きつかない覚悟で、そうしなさい。

そう、不動産業者である以上、手数料を頂くために我々は日々努力しています。
ですが、良心を売ってまで稼いだお金に何の価値がある?

頼りなく、無防備とさえ映る若者が、たどたどしい足取りで社会に出ようとする時に、それを恰好の餌食とする輩もいるでしょう。そこで痛い目に遭って初めて、社会の厳しさを学んでいくのかも知れません。

それでも、ほんの少しの手助けで道を間違わずに済むのであれば、その手助けをしてあげるのは先に生きてきた者の責務ではないかと。それは手数料云々の打算以前の問題ではないかと。

結局、部屋を探しに来たはずの不動産業者に部屋は探さないと言われてしまった(ちょっと厳しかったかな…)女の子は、納得したような、納得できないような複雑な表情で帰っていきました…。

それから数日後。

「お父さんの許しが出たので部屋を探して下さ〜い!!」

ちょっと涙出そうになりました…。

晴れ晴れとした笑顔でそう言いに来た彼女は、こんな、ただの不動産屋のオジサン(←とは認めてませんが)の言葉を真剣に聞いてくれて、一生懸命に親と話し合い、承諾を得てきたのです。

残念ながら専門学校はやめるそうですが、父親が連帯保証人にもなるし、当初のサポートもしてくれるとのことで、それならば、と両親も安心できるような環境の物件を全力で紹介するコトを約束しました。

…希望に満ち溢れた一人の女の子が、これからどんな人生を歩んで往くかは誰にも分かりません。
我々にできるコトは、その歩みの1歩目の、ほんのちょっとのお手伝いに過ぎません。

ただ、せめてその1歩目をどう踏み出すか。
願わくば、今まで大切に育ててくれた親への感謝を胸に、踏み出して欲しい。

それは不動産屋としてというよりも、先往くものとしての、想いなのかも知れません。

by「夜旦那」

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 ☆「どっちがどっち? 〜番外編」
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テーマ:住宅・不動産 - ジャンル:ライフ